【by food】初めてのファームステイは、里山ならではの体験と松阪牛の絶品すき焼きに大満足!
2024-01-10
旅好きのモビマスタッフが、人生初のファームステイを夫婦で体験。「自給自足の農家体験1泊2日(夕食・朝食付き)」のリアルな体験を詳細にレポートします。のどかな里山で、2人が過ごした週末旅はとても豊かな時間でした!
ファームステイとは?
体験レポートの前に、ファームステイとはなにか、簡単におさらいしましょう。
ファーム(farm)=農場、ステイ(stay)=滞在をかけ合わせた言葉で、農場などに滞在して農業体験をする新しい旅のスタイル。ドイツやフランスなど、欧州を中心に近年注目されている体験型ツーリズムで、観光地に大勢で押しかけるマスツーリズムに比べ、環境に配慮していることも人気の理由になっています。
日本でも、スローライフが見直されるなか人気が出ており、農林水産省などの省庁も注目しています。(※)
※農林水産省 ファームステイについての言及
「自給自足の農家体験1泊2日(夕食・朝食付き)」はどこでできる?
今回訪れたファームステイの場所や施設の特徴は下記の通りです。 場所:三重県度会郡大紀町周辺 体験メニューの概要: ・日本の原風景が残る里山で暮らすご夫婦が実際に生活する古民家に滞在しながら、農業体験や自然体験、アクティビティなどを満喫する1泊2日の体験型ツアー ・畑で季節の野菜の収穫体験、薪割り、火おこし、虫捕り、魚釣りなど幅広い体験メニューが揃っており、自由に組み合わせることができる ・選んだ体験によって、収穫から調理、食べるまでを通して体験でき、いま海外でも話題の「ファーム トゥ テーブル」を実践できる ・ブランド証明書付きA5ランク以上の松阪牛を使った贅沢なすき焼きを堪能できる
いざ人生初のファームステイへ!
目的地となる、三重県度会郡大紀町周辺へは、愛知県名古屋市内から車で1時間半ほど。 電車で行く場合は鉄道の最寄り駅である三瀬谷駅、バスでは大紀町バスステーションまでくれば、そこに宿泊する農家から迎えが来てくれます。
「マウンテンバイクの基本的な操作法を習った後は、50mくらいの練習コースから走り始めます。そのあと徐々にステップアップして、デコボコがある草原や山道のトレイルのようなところを実際に走りますが、普段では走らないような場所ばかりなので、練習時間があってよかったです」(スタッフA)
到着、チェックイン、そして湧き水コーヒーに感激
農家の方が先導する車について、約10分で目的地に到着。どこか懐かしい感じがするお家で、田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに来たみたいだなぁ、とほっこりしました。 居間へと案内され、そこでチェックイン。普段泊るホテルと違い、居間のこたつでチェックインするのがすごく新鮮です。 その後はウェルカムコーヒーでほっとひと息。このコーヒーは湧き水を汲んで淹れたもの。水が違うと、こんなにおいしいのかと驚きます。
自由に選べる魅力的な体験&アクティビティが豊富
この宿泊プランは自由度が高いところも大きな魅力。予約時に希望を伝えておくほか、その場で何をするかを選ぶことも可能です。(体験できることは季節によって異なります)
同じ体験を一度でするツアーとは違う、ご自身だけのカスタムメイド感覚の滞在が叶います。
モビマスタッフは、チェックイン後のんびりする時間が欲しくて周囲をぶらぶらしました。お子さん連れだったら夏なら裏山でカブトムシを捕まえるなど、すぐ体験することもできますよ。
その後の農業体験は、ご夫婦が野菜を育てている畑で行います。「どれ、採ってみたい?」と聞いてくれたので、今回は原木しいたけのきのこ狩りを楽しみました。シイタケがあんな風に育っているのを初めて見ましたし、普段スーパーで見るものとは大きさも厚みも全然違う。ステーキにして食べたくなるような立派なしいたけに驚きました。
きのこ狩りの後は、アマゴ釣りにも挑戦。釣りと聞くとハードルが高そうですが、なんと”入れ食い状態”だったとか。
「清流に棲むアマゴを川で釣るのは大変だと思いますが、宿泊先では地域の豊かな湧き水を利用した生けすにアマゴを飼っていて、そこで簡易な釣り体験ができます。エサはなんと、おじいさんが食べ残したおつまみのイカ(笑)。妻も初めて体験しましたが、面白いように釣れるので喜んでいましたね」
人気バラエティ番組で紹介された湧き水を汲み自分で割った薪で夕食を作る特別感
農業体験で収穫した野菜や、釣ったアマゴは、その日の夕食の食材になります。これこそがファームステイの醍醐味。ほかに、人気番組で紹介された湧き水スポットで水を汲んだり、薪割りなどの非日常感いっぱいの体験ができます。
「湧き水は地域の人にも有名で、僕とおじいさんで汲みに行ったときも炊飯や飲料用に汲んいく方がいました。それくらいおいしいお水なんだと思います。 そのあとも、珍しい体験がいっぱいありましたね。たとえば、火起こし。これは、日常ではまず体験できません。 竈での炊飯もそうですし、薪割りもしました。僕らは斧を両手で持ってきちんと狙いを定めないとうまく割れなかったんですが、おじいさんは片手でパンパン割っていく(笑)。きれいにスパンと割れたときは爽快でした」
ディナーは、囲炉裏でいただくA5ランク松阪牛の豪華すき焼き膳!
食事が旅先の楽しみという方も多いはず。この旅では、A5ランク以上である証明書が付いたブランド牛「松阪牛」の豪華なすき焼きをいただけます。新鮮な空気と豊かな自然、温かな人たちに囲まれながらの夕食は格別ですよ。
普段の旅では、レストランに予約した時間に行けばコースが出てきますよね。でも、ここでは自分で水を汲み、薪割りして、1~2時間かけて夕食をゼロから作れる。丁寧な時間が過ごせるし、食育にもいいなと思いました。
食事も本当に美味しくて。松阪牛をはじめ、採れたての野菜や湧き水など、食材の力がすばらしいんです。それを田舎の祖父母の家のような素朴な場所でいただけるのが、逆に贅沢だなって感じました。 すき焼きができるのを待つ間、おじいさんとお酒を飲みながら何気ない話しをするのも、なんかあったかくて。とにかく、この夕食は格別のひとことです。
夕食後にも楽しめることはある?
夕食後には、自然が豊かな集落ならではの懐中電灯を使った”動物探し”を楽しめるんです。 周囲を樹々に囲まれているので、その森に向けて懐中電灯を照らす。すると、動物の眼が赤く反射して光るんです。姿は見えなくても、そこに動物がいるんだって感じられて面白かったですね。 また、光が少ない里山は、天体観測にはうってつけ。星にそれほど興味がなくても、満天の星はきっと感動的です。周囲を木々に囲まれた田舎だからこその静寂に、心鎮めるのも街中では味わえない贅沢かもしれませんね。
翌朝、そして帰路へ。帰宅後も楽しみは続く。
澄んだ空気のなか、目覚めるのもまたファームステイの良さ。深呼吸するだけでリフレッシュできそうですね。朝早起きして、周囲を散歩するのもよし。お子様連れなら、虫捕りやバードウォッチングを楽しむのも素敵です。
澄んだ空気のなか、目覚めるのもまたファームステイの良さ。深呼吸するだけでリフレッシュできそうですね。朝早起きして、周囲を散歩するのもよし。お子様連れなら、虫捕りやバードウォッチングを楽しむのも素敵です。 帰り際、湧き水とシイタケをお土産にいただいたので、自宅でも出汁を生かした味噌汁を作って味わいました。湧き水でご飯を炊いたり、コーヒーを淹れたりと、自宅でもファームステイの余韻を楽しむことができました。(毎回、同じお土産がつくわけではありません)
「また会いたくなる」ファームステイに大満足
モビマスタッフによるファームステイレポートはいかがでしたか? 農業体験やアウトドアの経験があまりなくても、農家のご夫婦が親切にサポートしてくれるので、無理なくいろんな体験ができそうですね。楽しみながら、食のありがたさや自然の大切さを肌で感じることができるところも魅力ではないでしょうか。 「田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行ったような、安心感に包まれた2日間でした。街中ではできない体験が気軽に楽しめますし、自然の中で開放感を味わえるのもいい。ご夫婦も素敵で『また会いたいな』と感じる、そんな1泊2日でした。民泊やファームステイに興味のある人は、ぜひ体験してみてほしいです」
体験施設の近隣には、「松阪もめん手織りセンター」や「海女小屋はちまんかまど」など、伝統文化を体験できるお薦めスポットも点在。ファームステイに合わせて、こちらに立ち寄るのもよさそうですね。 緊張感が続くこのごろ。自然にふれ、人の優しさにふれ、心身を癒す1泊2日のプチ旅にでかけてみませんか。
今回ご紹介したプログラム
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