【体験記】アートも食も大満足!広大なフィールドで私の中の「生きる」が蘇る モビマ旅@クルックフィールズ

2023-04-28

千葉県木更津市にある、食とアートと自然を楽しめる「クルックフィールズ」。モビマで取り扱いがあるのと、時々ウェブニュースで拝見して気になっていましたが、いまひとつ全貌がつかめない。これは実際にこの目で確かめてレポートするしかない!と、ついに訪れてみることに。今とっても気になる施設、クルックフィールズへモビマ旅!

都内から東京湾アクアラインを利用すれば1時間ちょっと。パッチワークのような可愛い看板が見えてきたらもうすぐ駐車場です。ここまで来ても施設の様子は全く見えません。わくわくしながらエントランスに向かいます。途中の植栽が、もうおしゃれ。意外と植栽を見るだけでも施設のセンスって何となく分かりますよね。

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エントランスを抜けるとクルックフィールズのモニュメントがあり、目の前に広がる広大なフィールド!そこは丘のようでもあり、すり鉢状に広がった、周囲から隔絶された場所のようでもあります。適度なアップダウンがあり、そのあちこちにテーマに沿った施設が点在しています。まずはエントランス入って左手すぐに見えた「CHARCUTERIE」(シャルキュトリー)へ行ってみることに。

まずは「食」から!

「CHARCUTERIE」のショーケースには、ジビエの加工品をメインとしたソーセージやパテなどがずらっと並んでいます。こちらのご主人はもともとご自身で狩猟をして、レストランでジビエ料理を提供していたそうですが、クルックフィールズの立ち上げのタイミングで、なんと、木更津市と共同で運営する食肉処理場「オーガニックブリッジ」を立ち上げ、猪や鹿の解体処理を行うことからはじめたそうです!農場で採れた四季折々の野菜やハーブをたっぷり使い、加工、販売までを場内で手がけているそう。猪をパティに使った猪バーガーや、入手困難と言われている「うちゅうビール」など気になる商品も…!こちらのシャルキュトリーは、「DINING」(ダイニング)などフィールド内の他の施設で味わうこともできます。お土産用のギフトボックスもありましたよ。

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次に目指したのは丘の上にあるクリーム色の建物。不思議な形をしています。扉を開けると、中は繊細な砂壁で仕上げられた不思議な空間。なんとここ、シフォンケーキの専門店「CHIFFON」(シフォン)。まるでシフォンケーキの穴の中にいるみたいです。ちなみに、店名がシンプルなのもクルックフィールズの魅力。名前だけで何屋さんか分かりますから。店名がシンプルなのとは正反対に、建物が非常に凝っています。こちらの内外装は有名な左官職人、久住有生(くすみ なおき)さんの作品。こちらを含め、ダイニング・シャルキュトリーの建物は建築家の藤原徹平さんによるものです。

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最初に建物に圧倒されますが、こちらで販売している商品は潔く、シフォンケーキとプリン、フィナンシェだけです(シフォンケーキを使った季節の商品もあります)。クルックフィールズの農場で平飼いされている鶏の卵と、場内を放牧して育っているブラウンスイス牛のミルクをふんだんに使ったお菓子は、優しい甘さと豊かなコクに加え、ふわっと良い香りがします。美味しすぎて一瞬でなくなってしまうのが玉に瑕です。笑

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「CHIFFON」を出て、少し丘を下ると、メインのダイニングエリアがあります。まずはベーカリー「Lanka」(ランカ)。フィールド内のオーガニックファームで採れた小麦を臼で挽いた全粒粉を配合し、じっくりと発酵させて焼き上げています。地元のピーナッツを使ったパンや、季節の野菜がたっぷり載ったタルトフランベなどどれも美味しそう!店内にはイートインスペースや、新鮮な野菜や卵を購入できるコーナーも!いくつか購入して、フィールド内のベンチでのんびりピクニック気分で食べるの、最高です!

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お次は、「MILK STAND」。フィールド内で飼育しているブラウンスイスと水牛のミルクを使用したソフトクリームやチーズなどを販売しています。そしてその隣がメインダイニングの、その名も「DINING」。こちらも藤原徹平氏の設計で、クルックフィールズの広大な敷地を見渡せる大きな窓があり、たっぷりと陽が差し込みます。オープンキッチンになっており、ピザ窯でピザが焼ける様子や、たっぷりの野菜を盛り付けるシーンなどを目の前で見ることもできます。ピザには自家製の水牛モッツァレラが使用されていたり、前菜には自家農場の野菜、ジビエのシャルキュトリーが載ったプレートも!とにかくほとんどの食材が自家製なので、食が新鮮で、楽しい!

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広大なフィールド散策へ

食でお腹と心を満たしたら、広大なフィールドへ散策に出かけてみましょう。こちらの「クリエイティブパーク」でも、そこかしこにサステナブルな取り組みが。海外の旧式スクールバスを再利用した遊び×休憩所や、ゴミや廃材を再利用したブリッジなど、よく見ると無駄のない細かい工夫がされています。

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ビオトープにはおたまじゃくしがたくさん泳いでいました。厩舎では水牛がのんびりと過ごしています。ベンチや芝生で、ベーカリーやシャルキュトリーで買ってきたランチを食べながら、子供たちが遊ぶ様子を見守るのも楽しそうです。

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本物のアートと、自然と生きるための知恵と

そしてクルックフィールズが何者かをひとことで説明できない理由のひとつがこちらのアート群。フィールドのあちらこちらに、草間彌生や増田セバスチャンといった国内外で著名なアーティストの作品が点在しています。ものによっては中に入って楽しめるようなインスタレーションも。

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さらに、2023年2月にオープンした「地中図書館」。こちらは、建築家の中村拓志(なかむら ひろし)氏の設計で、まるで地面の中へ入っていくような通路や、柱を使わず木を組み合わせて作ったドームなど大変凝ったつくりとなっています。

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ところどころにある個室には空からの光を上手く活用したピンホールカメラや万華鏡などわくわくするような仕掛けも!どこに仕掛けられているかは是非足を運んで探してみてくださいね。ちなみにこちらの蔵書も一風変わっていて、自然との共生を考えさせられるようなラインナップになっています。思わず手に取りたくなるような本がたくさんあるので、時間がどれだけあっても足りないくらい!地中図書館は完全予約制なので、訪れる際は是非予約してきてくださいね。

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宿泊すれば一層深い体験が…!

さあ、ここまででクルックフィールズの様々な仕掛けに、1日じゃ足りない!と思った方もいるのではないでしょうか?そんな方におすすめの宿泊施設をご紹介します。まずは「cocoon」(コクーン)。こちらは北欧テキスタイルなどで有名なminä perhonen(ミナ ペルホネン)を手掛ける皆川明氏のディレクションで建築士の吉田隆人(よしだ たかと)氏の設計という豪華な宿泊施設です。必要充分のシンプルさながら、クルックフィールズの丘から臨むフィールドの絶景が贅沢な宿泊施設です。こちらに宿泊には、農園の野菜やジビエをはじめ、地元の漁港で水揚げされた魚などを専用レストランでコース料理として楽しむプランと、自分で収穫した野菜をキッチンで調理して楽しむプランがあります。併設のサウナでととのったりと、最高の体験ができること間違いなしです!

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©YUKA YANAZUME
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もうひとつの宿泊体験がこちらのタイニーハウスヴィレッジ。タイニーハウスビルダーの竹内友一氏によるプロデュースで、トレーラーハウスを使用したキャビンは木を基調とした落ち着く雰囲気。一歩外に出るとファイアーピットやハンモックがあり、まったりと過ごすことができます。BBQディナープランでは、千葉県内の厳選された肉や魚とともに、フィールド内で製造しているソーセージや農場ならではの新鮮な有機野菜やハーブ、自家製ソースなどボリューム満点の食事を専用のBBQデッキで楽しむことができます。

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隣接する「センターハウス」はリビングとしても使える別棟で、本やアナログレコードを楽しみながらカフェタイムを満喫できます。夜は宿泊客限定のBARカウンターになり、お酒を楽しむこともできますよ!タイニーハウスの宿泊プランやBBQのプランにモビマクーポンが利用できるので、ポイントをお持ちの方はクーポンのお申し込みをお忘れなく!

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クルックフィールズの正体は…!

さて、クルックフィールズがただの農園や牧場でも、アスレチックフィールドでも、アウトドア体験施設でもないことがお分かりいただけたでしょうか?著名な建築家やアーティストによる建築物の数々に加え、周囲の植栽はあのSOLSO、と、アートの集合体でもあるクルックフィールズ。ここは、音楽家、小林武史氏が総合プロデューサーを務めているだけあって、細部に渡るこだわりがつまっています。 経済やエネルギーを循環させて暮らしていくことに未来の形を見た小林武史氏が、続いていく未来に向けて実践的な場所づくりを続けた結果が、ここクルックフィールズなのです。

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訪れる人は、そうとは知らずとも、サステナブルな生活の一端に触れることができます。食に関わる命の管理はもちろん、実は電気は8割を自家発電、上下水道も自前で完備しており、ここだけで生活の基本が完結できるという、依存型ではない未来の暮らしへのヒントが隠されているのかもしれません。クルックフィールズをひとことで説明できない理由はこの壮大な思想と、本物のアーティストにより生み出された空間にあったのです。そしてこの空間を、わずかな入場料で享受できるというのは素晴らしいとしか言いようがありません。近隣の方は何度も通える入場料で、都内など近郊からは是非宿泊体験を伴って訪れてみてほしい、「生きる」の原点なのに未来を感じる、そんな場所でした!

おすすめポイントまとめ

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本物のアートに間近で触れ合える!
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ジビエや野菜、乳製品、卵などほとんどが素材から手作りで食が最高に美味しい!
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様々な過ごし方ができるので誰と行っても楽しめる!

楽しみ方別おすすめ度

ファミリー
5.00
カップル
5.00
グループ
5.00
ソロ
5.00

今回ご紹介したプログラム

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クルックフィールズ タイニーハウスヴィレッジ宿泊 1泊2食付/KURKKUFIELDSの食を満喫するBBQディナープラン

¥17,330円~(税込)(大人2名様利用時、お一人様分の料金) など(詳細は料金詳細をご確認ください)

プログラム詳細は こちらから

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クルックフィールズ タイニーハウスヴィレッジ宿泊 1泊2食付/KURKKUFIELDSの食を満喫するBBQディナープラン

¥17,330円~(税込)(大人2名様利用時、お一人様分の料金) など(詳細は料金詳細をご確認ください)

プログラム詳細は こちらから

※プランによって価格が変わります。KINTO契約者はお持ちのポイントをこの商品に使えるクーポンと交換できます。 ※本記事に記載の情報は取材時のものです。内容、料金等変更になる可能性がございますのでご旅行・ご購入前に最新情報のご確認をお願いいたします。

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